ネット完結時代の不動産集客、もう不動産会社に来店する必要はなくなる?
「様々な商品がお店に行かなくても購入ができる。」アマゾンや楽天市場などネットショッピングサー
ビスの大手の躍進で、そんなことが今では当たり前になりました。
最近ではファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社スタートトゥデイが始めた、「ZOZO スーツ」のように、スーツから取った採寸データから体形に合った服を探してくれるというサービスが登場し、今までは実際にお店まで行かなければいけなかった洋服の採寸までが実店舗にわざわざ行かなくても済んでしまいます。
最近はこういったネット完結型サービスが増えてきました。
◆では不動産業界ではどうでしょう?
もちろん不動産業界でもここ数年でインターネット上で完結するサービスが多数登場しています。
2017 年 10 月に本格運用も始まった、ウェブカメラを使い賃貸借契約の際の重要事項説明をネット上で済ますことができる「IT重説」。
物件の写真パノラマ画像で撮影することで家にいながらもネット上で内見ができ、専用ゴーグルを使えばより臨場感のある内見が可能になる「VR 内見」。
人工知能がユーザーの希望条件の傾向を判断し、ユーザーに合わせて物件紹介をする「AI(人工知能)技術」。
入居申し込みや賃貸借契約、退去申請など契約関係をITで完結する「契約書の電子化」など、ネット上で完結できることが近年さらに増えています。
不動産業界を 10 年ほど前に遡ってみましょう。
お客さんが希望の新居を求めて不動産会社を渡り歩き、「店舗巡り」をすることでクタクタになりながら
もたくさんの物件情報を聞くためにお店をいくつか渡り歩く。
そして土地勘を学び、最終的に条件に合った物件と出会う、という探し方がまだ一般的で 1 日に 4 ~ 5 社を
回るお客さんもまだ見かけたようです。
近年では契約をするまでに不動産会社を1~2社訪問する方が全体の 7 割。
全体では契約まで平均して 2.1 社の訪問をするという統計が出ました。
来店回数が減っている理由はネット上の情報量の増加に他ならないでしょう。
ポータルサイトには大量の物件のデータ掲載され、ネットで探せばほとんどの物件情報を閲覧でき、その一件一件の情報量も正確性も年々格段に精度が上がり、情報の信用性も以前に比べ格段に高まったことで、ユーザーはネットでも安心して探せる環境が整ったと言えるのではないでしょうか。
◆店舗に来店しなくても、物件を選ぶことができる時代は近づいている!?
条件の近い物件などのおすすめは人工知能が提案してくれる。
気に入った物件はその場でパノラマ画像やVRで詳しく見ることができる。
物件が気に入ったら申し込みをし、必要書類は電子契約書で交わす。
契約をしたあとの重要事項説明は自宅にいながらIT重説を聞く。
上記のような「来店をしなくても契約が完結する」時代は近くまで迫っています。
実際に弊社クライアントの不動産店舗に来店されるお客様の中でも、物件の選定や内見もWEB上で済まして、申し込み・契約だけをしに来店されているお客様が今まではほぼゼロだったものが今年に入ってからは全体契約の5%にまでのぼり、その割合が徐々に増えているという話を聞きました。
ネットだけで完結するお客様に合わせた集客方法を確立する事も必要になってきているのではないでしょうか。
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